ゆめの夢

夢の話ほど聞かされて困るものもないが、同世代の、特に女性の琴線に触れまくると思うので書いてみる。


ここしばらく、『花とゆめ』誌を購読する夢をずっと見ている。
夢の中の『花ゆめ』は90年代初頭の大粛正を経ていない。
和田慎二の長大な娯楽作が載っている。
日渡早紀自家中毒に陥らず、明るく健全なストーリーを迫力ある絵で描いている。
川原泉が量産し、三原順は生きている。
スケールのでっかい新人も頻繁に発掘されている。
謎の別冊も出ているようだ。こちらは、Bellne、佐藤史生、鳥図明児など、現実には白泉社と縁のない作家陣。


私は15年ほど『花ゆめ』を読んでいないのだが、夢の中ではその理由は、単なる勘違いということになっている。しかも買うだけは買っていたらしい。バックナンバーが部屋にあるはずなので、押し入れをひっくり返しては読みあさっている。15年分の! 黄金期のままの『花ゆめ』が! あるはずなのだその辺に!


まあ、夢の中の食事と同じで、やたらに邪魔が入ってさっぱりはかどらないのだが。それでも目覚めるとき、あのころの『花ゆめ』発売日のわくわく感が残っている。

幸せな夢でしょ?