「街へいこうよ どうぶつの森」脱落宣言

昨夜の段階で「街へいこうよ どうぶつの森」を終了しました。以下、かなり激しく、長文で批判しますので、読みたくない方はここでさようなら。

ハーヴェストなんちゃらがあるというのは聞いていた。が、参加できるはずもなく。サクッとスルー。夜半にくねくね村を訪れたまつりかは、村メロを変えに役場に向かった。ここで私は凍りついた。そこにあったのは、テーブルに食べ残しの料理、パーティーの残骸。つまり私は

「自分だけが参加できなかった宴の後」

を、まざまざと見せつけられたのだ。

……あっそう。あっっっそう。ああ、そうですか!

宴の残骸を見て寂しくなるのは、「わたしの為じゃなく、世界が動く」事を知らされるからだ。さらに言えば、「それを見て私がどう思うか、誰も想像してくれてない」からだ。今回のイベントでは見事にこれを実現してくれた。しかも、現実レイヤーで、だ。

これは意図してゲーム内に仕掛けられたフィーチャーではない。開発者にしてみれば、イベントが終わった後いきなり会場が消え失せるのは不自然なので、0時の村リドローまで会場をそのままにしておこうと言うところだろう。

そこに、夜にやっと帰ってきた勤め人がそれを見てどう思うかの配慮は、ない。

つまり、コトブキがまつりかを無視したのではなく、任天堂の開発者が、私(の属するマーティング層)を無視したのだ。

ゲームで辛い目に遭うのは大歓迎ですよ。たぬきちのバイトやピジョンミルクなどいかほどのこともない。言っとくが、私は悪名高い「METAL MAX」の「ドラム缶押し」も、DQVでの石化も大好きだ。どMと言っても過言ではない。しかしそれはあくまで虚構レイヤーでの話だ。現実で愚弄される筋合いはない。

さらに言えば、現実においても、普通自分のいない時間に周りの人がイベントを楽しんだからと言って、キレはしませんよ。「わたしの為じゃなく、世界が動く」のは当たり前なんだし、「残念だな、残骸を私に見せないよう、ちょっと気を使ってくれたら嬉しかったな」と思うのみです。しかし、それは立場が対等な場合の話。今回、私は客なのでね! 任天堂には私を5,800円分もてなす義務があるんですよ!

もてなすと言っても私なんざね、BGMを聞きながらまったり釣りして、村メロいじって、コーヒーでも飲めれば、十分満足できるユルーいユーザーですよ。しかしこっちがなかったことにしようとしているイベントを、スルーさせてくれないんだからね。だからこれは「夜にはあまりやることがない」という批判とは全く別の話です。

ゲームではずれを引いたときの感想は普通、「私には会わなかったな」「私はムリ。うまくできる人すごいな」「これは私の感覚では嫌いだ」。こんなモンだ。あと何となくやらなくなってしまうとか。「開発側が私をハブってる、しかも『お前のこと、ハブってるぞ』とわざわざ言ってくる」なんて感想ははじめて持ちましたよ。早い目にこのイベントが起こって良かった。時間を無駄にせずにすんだ。

以後くねくね村をメンテすることはないですが、コミュニケーションツールとしては使っていこうと思います。開門するときは誘ってください。時間が合えば、うかがいます。