ボビー
まあ、今のご時勢でロバート・ケネディを持ち出すこと自体がブッシュ政権への強烈な皮肉と言うことなのでしょう。ただしそれには話題にならなければ意味がなく、そのためにものすごい豪華キャストを用意しています。アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、リンジー・ローハン、イライジャ・ウッド、ウィリアム・H・メイシー、ヘレン・ハント…うひー。ロバート・ケネディ暗殺の現場となったアンバサダー・ホテルの、暗殺の瞬間までの1日を描きます。ケネディは俳優を使わずに、全て実際の映像(CG彩色かな?)。ほとんど出番も無し。ホテルの従業員とお客、絡み合ったり合わなかったりするそれぞれの生活で68年のアメリカの状況を描写します。それだけで単純に映画として面白い。グランド・ホテル形式だってだけで、なんでも楽しいものだからね。まあだから、監督の意図はほぼ成功と言っていいのじゃないかな。
高級ホテルにヒッピーがいるのは私には違和感あるけど(そんなものなのかしら?)、やはりドラッグカルチャーを持ち出さないとこの時代はねー。
デミ・ムーアとシャロン・ストーンが年とって女として落ち目になって行くのを嘆く役ってのはちょっとショック*1。ヘザー・グラハムは相変わらず可愛い。個人的に大好き。リンジー?個人的に興味なし。
なんでエミリオ・エステヴェスがこんな社会派映画を? マーティン・シーンもでてます。