七夕とキリン一番搾り

七夕ということで、思い出したことをつらつらと。
私の「イナカ」*1は仙台なので、夏休みは七夕にあわせて帰省していました。仙台の七夕は8/6〜8/8なんです。国分町などの大きなアーケードもそりゃすごいですが、小さな街の商店街も可愛い飾りを出してて風情あってよいものです。
七夕以外にもう一つ欠かせないイベントだったのが、キリンビールの夏祭。近くに工場があり、キリンビール地場産業という感じだったのですが、なんだかやたらに父親が張り切って連れて行ってくれていたものでした。おこちゃまはキリンレモンとキリンオレンジが飲み放題で大満足。あと縁日も出てたかな*2。なんで父親がこのささやかな催しにあれだけ張り切っていたのか、いまいち謎だったのでした。
謎が解けたのは、キリン一番搾りが発売された時でした。父親が新発売のそれをはじめて飲んで、「これ!あの味だよ!」と大喜び。聞くと、キリンの夏祭りでは、大人にはビールを振る舞っていたのだそうです。これが日本酒や焼酎で言うところのハナタレで、ラガーとは違うフレッシュさで大人気だったのだとか。そこでしか飲めないということで、毎年父は私と妹を連れて繰り出していたというわけでした。
というわけで、一番搾りと七夕は私の中では分かちがたく結びついているのです。

それが私一人でないと言う証拠。

*1:父母の帰省先。一族のルーツではない。父方の祖父は富山出身で、神田で修行して疎開先の仙台に印刷所を構えた。母型の祖父は新潟出身の転勤族の銀行員で、最後の赴任地が仙台。流れ着いた先が仙台だったと言うだけで、こういうのふるさととは言わないだろうけど、なんと呼べばいいのか分からない。

*2:ちなみに、この縁日と言えば「ニッキ棒」が大好きでした。シナモンスティックみたいに巻いてない木の棒で、何の味もついてないのですが噛んでると時々ガツーーーーーーンとニッキの香りが!泣くほどスパイシー。背骨が痙攣するほどのニッキ風味がいつ来るか、このスリルがやめられない! 今調べたら、ニッキの根だって。今は食管法的に売れない(!!)ものだそうです